30代で田舎から東京への転職は遅くない【実録!大人の東京デビュー】

「田舎を出て東京に住みたい」
30過ぎて、そんな若者みたいな空想を抱くのは恥ずかしいこと。
周りは結婚出産と、ライフステージを着実にこなしているし、自分も地に足つけて今後の人生を考えるべき。

東京への見えない境界線を前に、そう思っていた2020年の自分に言いたい。
「32歳の時、転職してくれて本当にありがとう。生きる場所を自分で選択したあなたが大好きです」

このブログは、30代では遅すぎると思っていた上京転職に成功し、東京生活を心から楽しんでいる私ハチナナが、同じく地方から東京へ出たいと悩んでいる人へ送る、実体験を元にしたエールです。

「30過ぎて東京へ出たいなんて、恥ずかしくて周りに相談出来ないし、何から考えればいいか分からない…」
そんなふうに悩むあなた以外にも、30代で転職した人がいること、その人がどのように転職を成功させたのか、ぜひ追体験して下さい!
イメージを膨らませて行動した先に、あなたの理想の生活がきっと待っていますよ。

目次

30代で東京へ転職したきっかけ

地方民が東京へ移り住むのは、かなり勇気のいることですよね。
しかも10代や20代の若者ならいざ知らず30代で。

私も1年以上悩みに悩んでやっと転職したので、踏み出せない気持ち、よく分かります。
私がなぜ30を過ぎて田舎から東京へ転職したのか、お話しは2018年の春に遡ります。

東京との出会い

大手住宅建材メーカーの地元ショールームに勤務して3年目の春、東京への転勤を言い渡された。
当時の私は、東京への憧れは全くなく、ずっと地元で生きていくものと思っていたので、辞令が衝撃的すぎて上司の前で号泣してしまった。
こうして突然東京へ引っ越すことになり、大都会での初めての一人暮らしに不安ばかりが募った。

「みんなブランドバッグ振りかざして出勤してるんだって」「人多いからみんな競争意識すごいらしいよ」
地元で聞かされた数々の噂を裏切り、実際には多数の人が地方出身者や転勤者であることがわかり、いいメンバーにも迎え入れられて、ここから1年半、私は東京生活を堪能していくことになる。

何がそんなに楽しかったのか、一言で言えば「選択肢の多さではないだろうか。

例えば、社内イベント。
年に一回会社から一人5,000円のレクリエーション費が支給され、各部署で好きに使える。

地元の場合は飲み会で決まりなのに、東京の場合は歌舞伎・大相撲・クラシックコンサート…と色々と案が出た結果、1年目はその時期ちょうど公演に来ていたシルク・ド・ソレイユを観に行くことになった。
2年目はみんなでヒルトンホテルのビュッフェパーティーとなった。

1年目、2年目ともに今でも痛烈に思い出に残っていることは言うまでもない。
同じ会社で同じ予算なのに、東京はこうも選択肢が増えるのかと、見せ付けられるような思いだった。

涙も出ない出戻り転勤

このままずっと東京でキャリアを積み重ねていきたい!
そう強く思いつつ、仕事もプライベートも充実していた2019年の秋、全てが崩れ去った。

地元のショールームで二人同時に産休に入ってしまうことが決定し即戦力が必要なので戻って欲しいとのこと。
…なんで私が?と思った。
1年半前と違ったのは泣かなかったこと。というか涙も出なかった。

帰宅する電車の中、真っ白な頭の中に様々な思いが浮かんでは消えた。
今さら田舎に戻れと言われても、私の価値観はもう東京に染まってしまって、田舎に満足できる訳がない。
異動までの3週間で、転職先と引越し先を探せるか…無謀すぎる。

東京に居たいなら自力で戻るしかない

一旦は辞令を受けて地元に戻る選択をし、いよいよ東京を去る日「2ヶ月以内に必ず戻る」と自分に約束し、地元へ向かう特急列車の中で泣きながら求人情報を見たのを覚えている。

地元というぬるま湯

元居た職場、見知った顔ぶれが「おかえりー」と迎えてくれる。
「本当は戻ってきたくなかった、会社を辞めて東京へ行きます」
なんて気持ちを職場のみんなに悟られてはいけないと「またよろしくお願いします!」と笑顔で挨拶し、後めたさを抱えて日常が始まった。

仕事をこなしながら、水面下で転職活動を開始した。
やみくもに面接を組み、高速バスで東京に通う休日を繰り返すが、疲れは溜まってだんだんと気持ちは萎えていった。
転職する・地元に残る。
毎日、毎分ごとに考えは変わり、まごまごしているうちに世界は新型コロナウイルスの話題一色になっていった。

不要不急の外出は禁止され、越県は出来なくなり、ショールームも休館が続いた。
「世界中がこんなに不安定な状況なのに、東京に戻りたいなんて理由で大手企業を辞めるなんてバカだ」
「このタイミングで地元に戻ったってことは、こっちに私の人生がきっとあるんだ」
などと、自分に都合の良い言い訳をして転職活動は完全にしなくなった。

その時がきた

コロナ禍により、今は当たり前になったオンライン接客が職場に導入されることとなり、オンライン接客導入担当に任命された私が試験的に実施していくことになった。

実家の自分の部屋で、パソコン画面に向かって慣れないオンライン接客に悪戦苦闘する日々。
予約と予約の合間にふと外に目をやると、窓の格子が鳥かごのように思えて、閉じ込められているような気がして、気が遠くなった。

オンライン接客担当になって半年が過ぎた10月某日、導入担当者として最後の接客が終わった時「今だな」と思った。
その日のうちに10社ほどエントリーして、勢いのまま転職活動を再開した。

任されたプロジェクトが軌道にのり、自信がついたのかもしれない。
いつ明けるのかも分からないコロナ禍に嫌気がさしたからかもしれない。
とにかくこのタイミングを逃したら戻れなくなると思った。

11月には内定をもらい、マネージャーに退職の意向を伝え、2020年12月末、1年3ヶ月ぶりに私は東京へ戻った。

30代が上京転職する際の不安の原因

という訳で、32歳で仕事を変えてまで東京へ戻った私ですが、当時はとにかく、若さもなく、スキルもなく、田舎者の自分に自信がなく、自分の置かれた状況をデメリットとばかり考えていた記憶があります。

地方出身者が30代で東京へ転職することの何がそんなに怖いのか。
何が心のブレーキになっているのか。次の3つが不安の原因ではないでしょうか。

不安要素を解決する考え方についてもお伝えしていきます!

30代が上京転職する歳の不安の原因3つ

1.30代という年齢
2.面接の予定組むの大変そう
3.都会で生活していけるのか

1.30代という年齢

 まず1番に不安なことは、30代という年齢ではないでしょうか。
なぜわざわざ30をすぎて、転職してまで東京に来ようとしているのか」上手く企業に伝えられるか不安ですよね。

「東京に憧れて…」と口にするには、30代はあまりにも大人すぎる…。
私自身も転職活動中「せめてあと5歳若かったら…」と何度も思いました。

解決策としては、30代だからこそ」が強みになるように考えてみて下さい!
もう30過ぎだけど…、歳だけど…と後ろ向きさが全面に出ると「この人入社後がんばれるのかな?」と企業側も不安になってしまいます。

例えば…
・これまで地元企業で培ってきたスキルを東京の広い市場で試してみたいんです!
・今後のキャリア形成を考えて、東京へ出てさらなる挑戦をしたいと思いました!

上記のどちらも、これまで地元でしっかりと仕事と向き合ってきたからこそ、東京でのさらなる飛躍の可能性にかけて転職活動をしている前向きさが伝わりますよね!

私の場合は1年半東京で仕事をした経験があったので
「東京と地方ではお客様の層が違ったり、より難易度の高い課題に挑戦出来たので、もっと挑戦し続けたいと思い、東京への転職を決意しました!」と伝えていました。

転職求人は即戦力を求めている場合が大半です。
年齢を社会経験値の高さへ変換できるよう「30代だからこそ」20代には醸し出せない、しっかりとした実務での経験やキャリアに対する考えなどを言語化できるようにしておきましょう。

2.面接の予定組むの大変そう

続いての不安点は、地元と東京を行き来しながらの面接をどう組んでいくか?ではないでしょうか。

コロナ禍を経て、オンライン面接も一般的になったので、この点はあまり問題なさそうですね。
ただし、企業や一緒に働く人の雰囲気を知りたかったので、私は出来るだけ対面面接で進めていました。

ある面接日の日程(2days)

1日目 早朝のバスで東京へ異動 
    11時から1件目 銀座
    14時から2件目 銀座
    17時から3件目 新宿
     翌日10時から横浜が本社の企業で面接のため、横浜へ異動 ホテル泊

2日目  10時から1件目 横浜
    14時から2件目 広尾
    17時から3件目 銀座
    20時バスで地元へ出発

移動や休憩の時間を上手く組めれば、いくつか面接をこなすことは全然出来ます!

もちろん、お住まいの地域によって行き帰りの時間制限は様々かと思いますが、落ち着いて無理せず動ける予定を上手く組み立ててみましょう。

どうしても面接の予定を指定・変更したい場合は、遠慮なく伝えていました
それでタイミングが合わないようならそれまでの縁だったと割り切って次に進みましょう!

遠方からわざわざ面接に臨んでいることは企業としても「積極的」と評価している場合が多いようです。

「今日は地元からですか?遠いのに大変でしたね」←これ、結構言われました笑
「⚪︎時間かかりました。でもせっかくお時間頂けたのでとても嬉しいです!よろしくお願いします!」

こんなふうに面接官に笑顔を向ける事が出来れば、緊張もほぐれそうじゃないですか。

3.都会で生活していけるのか

3つ目の不安は、そもそも都会で生活していけるのか?ということではないでしょうか。

東京は物価が高く、暮らすにも遊ぶにもとにかくお金がかかります。
まず基本的な生活にどのくらいのコストがかかるのか把握しておくことが重要です。

ハチナナの1ヶ月の生活費

家賃:5万円(実際は9万円:社宅制度ありの会社へ入社したため、自己負担額はこのくらい)
食費:2.5万円
水道光熱費:1.5万円
通信費(wi-fi・ネトフリなど):1万円
美容・ファッション:2万円
交通費:1万円
交際費:2万円
株式投資:3万円
現金貯金:2万円

合計:20万円

あくまで参考ですが、30代独身女子のリアルな生活費の一例として見てみてください!

一番大きなコストとなるのは家賃ですが、社宅制度ありの会社を狙って応募するのはめちゃめちゃおすすめです。
実際、私が今の会社を選んだ理由の一つは社宅制度が充実していたからでした。

理想の生活にどのくらいのコストがかかるのか把握しておきましょう。

30代上京転職のメリット

色々と不安はあるものの、それでも上京転職に挑戦した方がいい理由もしっかりお伝えいたします!
以下の3つが誰にも共通するメリットではないでしょうか。

30代が上京転職するメリット3つ

⒈自分の人生への納得感
⒉出会いの多さ
⒊経験値up

⒈自分の人生への納得感

1つ目のメリットは自分で望んだ人生を選び取ったという納得感です。

私の場合は特に、会社都合の転勤に振り回された上で転職を決意したので、自力で「これからの人生を構築していく場所を選び取った」感が強いです。

もしも転職していなかったら、その後の人生で上手くいかないことが起こった時に
「あの時東京に戻らなかったから」「こんな田舎にいるから」「どうして転職しなかったんだ」
決断しなかった自分を恨んで、自己肯定感を上げることも出来ずに一生悔やみ続けたと思います。

「東京へ戻る」という、当時の私にとって最大の目的達成が出来たことで、うまくいかないことが起こっても「まあそれでも東京には戻れたからな」と今でも毎日思います。

人によって、転職活動に挑戦出来ただけで満足かもしれないし、数ヶ月東京に住んでみて満足かもしれない。
どこで自分の気持ちに折り合いをつけて、納得できるかは経験してみないと分かりません。
とりあえずでも動き出してみるのをおすすめします。

やった後悔よりやらなかった後悔ですよ!

⒉新しい出会いの多さ

2つ目のメリットは、新しい出会いの多さです。

とんでもないお金持ち、夢を追う人、特殊な仕事の人、東京はそれら全てが自分の生活圏内で出会う人々となります。
そんな人々のエネルギーに触れると「自分も何者かになれるのでは?」と新しい目標や夢を思い描きやすくなります

私の場合は、カフェでノマドワークする人を目にする機会が増え「パソコン1台で収入を生み出しながら自由に生きるひと」になりたいとWEB業種のフリーランスを目指し始めました。

田舎にいた時は、大人は会社に務めるものと漠然と思ってい増田。
フリーランスなんて一部の特別な才能をもった人が選ぶ生き方で、自分が目指すことになるとは思いませんでした!

オンラインスクールでWEBスキルを学びながら、時々開催されるオフ会にも積極的に参加しています。
こういったオフ会やイベントへの参加のハードルの低さも都会ならではの良さですね。
そこでもまた新たな出会いがあり、活力に繋がっています!

新しいモノ・ヒト・価値観に触れて自分の世界が拓けていく感覚はいくつになっても楽しいですね。
新しい何かに出会いやすい、出会った何かに挑戦しやすいのが東京で暮らすことの大きなメリットだと思います。

⒊経験値up

3つ目のメリットは経験値が上がるという事です。

田舎しか知らない人よりも、都会しか知らない人よりも、田舎も都会も知っている人って、その後の人生に厚みが出そうじゃないですか。
仮に、転職したけど東京生活が合わずに、田舎へ戻ることになったとしても、東京で生活したという経験はあなたの中に財産として残ります。

そもそも地元という安全地帯を抜け出て、大都会・東京で暮らしを営むこと自体が、かなりサバイバルな経験だと思います。
結果的にそれが数ヶ月になったとしても、自信を持ってもいいんじゃないでしょうか。

30代で上京転職する人におすすめの仕事探し方法2つ

さて、迷っているくらいなら転職して東京での生活を手に入れよう!
という事で上京転職を成功させる最適な方法を2つご紹介いたします!

おすすめの転職方法2つ

・転職エージェントに登録する
・おすすめは不動産会社 実体験ベース!

転職エージェント登録

まず最も一般的な方法は転職エージェントでの職探しです。
あなたの状況や希望に合わせて、最適な転職先を無料で紹介してくれるサービスです。

今回ご紹介する転職サイトは『転職エージェントのソマリ』。
「数打ちゃ当たる」のような、何社もエントリーしたり面接に行くという手間をかけたくない方におすすです。
気軽に面接日程を組みにくい上京転職者に最適なエージェントとなります
有益な転職情報が満載の独自メディアの『somalico』を運営しており、手間・時間・コストをかけず、最短で東京への切符を手に入れることができます!

おすすめは不動産会社【実体験ベース!】

もしもやりたいことが何も思いつかないなら、不動産業界がおすすめです。

なぜなら不動産業界は社宅手当がつく会社がとても多いからです。
一番の生活コストである家賃を抑えながら、東京へ移り住むことが出来ちゃいます!

そして、未経験可の求人が大多数です。
実際私も業界未経験で不動産会社へ入社し、無事に現在5年目を迎えています。
入れ替わりの激しい業界ですが、先輩・後輩も未経験からの人ばかりだし、東京へのファーストステップと考えて気軽にエントリーしてみるのもいいと思います。

さらに、宅建資格がとれれば(もしくは既にお持ちであれば)会社にもよりますが、資格手当が毎月2万円~5万円ほど支給される場合が多いです。
宅建資格は、不動産業界だけでなく建築・金融業界など他業種でも重宝される資格なので、在職中に取っておけば、他業種へのステップアップも充分考えられますよ!

まとめ

30代で地方から東京へ上京転職するのは全然遅くないし、難しくもないです!

東京は生きるのにエネルギーをとても使う場所です。
そこに住みたいと思う時点で、あなたはまだまだ若いんです!

私が「今だな」と思ったように、あなたにも決断の時がきます。それは今かもしれない。

モヤモヤと悩んでいるくらいなら、自分の可能性を知るためにもまずは相談してみましょう!

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